設立趣旨

1. 主旨 わが国では、近年超高齢化社会を迎えつつあります。介護保険は9兆円に上るといわれています。
政府も福祉の充実を図り実現に向けて進んでいると思います。
それに伴い老人ホーム、介護施設等が大変な勢いで増えています。
小さな民家を改造しケアサービス等を行っているところも沢山あります。
その状況の中で高齢者の心の健康は十分とは言えません。
私たちが4年近く慰問ボランティア活動を続けた中で感じたことは、
急激に増える中で高齢者の心の充実、満足は置き去りにされているように感じます。
小さな施設には音響の設備もなくカセットを持ち込みアカペラで慰問している状況です。
それでもお年寄りの人たちは顔色が良くなり笑顔になります。
施設で働くスタッフの方もひと時の安らぎを与えていきたいと思います。

慰問する個人団体などは少なくともいます。大きな施設などは慰問している人もいますがそれでも長続きはしません。
小さな施設はほとんど行く人はいない状況です。その大きな理由は練習の費用、交通費、弁当など自己負担が出てくることです。
それを解消するため2年前から発表会事業を行っていますが賄えるのは数人程度です。慰問ボランティアの理解も殆ど進んでいません。
何かをしたい、だけど何をしたら良いのか分からない人がたくさんいると思います。
これから幅広く理解されて興味を持ってもらえるような活動を広げていきます。
高校生、大学生の若い人達とも交流を深め高齢者への理解を求めて介護現場を見て、
慰問の体験もしていただいてお年寄りの人にも喜んでいただきたいと考えています。
慰問する人も楽しくされる人も楽しく幸せを目指します。

会員もほとんど高齢者です。高齢者の中で自立し健康寿命を全うし寝たきりにならないように笑顔で長生きして
社会と他の人々に対して幸せを与え、又それを通して自らも幸せを感じるようにしていきたいと思っています。

そして、こういった活動を行うに当たっては、さまざまな契約行為が発生するため、法人格の取得が必須となります。
しかし、我々の活動は営利を目的とするものではないため、公益を目的とする特定非営利活動法人を設立し、
この活動を通じて社会的弱者の補助、日本舞踊、演歌などの伝統文化の保持なども心掛けて行いたいと思います。
包括支援センター等とも連携して幅広い活動を構築したいと思っています。

2. 設立に至るまでの経過
23年2月5日~ 任意団体ボランティアの会希望を設立し、
老人ホーム等の慰問、炊き出し団体への食品寄付などの活動に取り組む。
26年9月 NPO法人設立の検討を始める。
26年11月2日 NPO法人設立の会議を開く。
26年12月1日 役員候補による会議を開催。
26年12月7日 設立総会を開催。
27年1月28日 設立申請
27年5月15日 設立認証